旅の思い出(フランス、2007年)

はじめてのフランス

2007年05月02日

仕事で2泊4日でフランスに行った。 

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米国や台湾はさんざんいったが、欧州は始めて。 

仕事が終わって、同行したフランス人がパリを車で観光してくれた。エッフェル塔シャンゼリゼ通り、凱旋門ルーブルを眺めるだけで、もう ”わー”という感じで新鮮でした。 

音楽にたとえれば、パリはラベルやドビュッシーの香りかと 予想していたがぜんぜん違った。むしろ、ナポレオン= ベートーベンとという印象。町全体がしっかりと破綻なく 構成され、調和のとれたシンフォニーを聞いている感じ でした。 

シャンゼリゼ通りの石畳を車でがたがたいいながら走って いて、この石畳はナポレオンのころからそのままあるんだ と思うと、とってもしみじみしてしまった。 

パリ以外に、アルプスの見えるグルノーブルもいった。ちょっとした丘の上にケーブルカーで上がるとモンブランが 見えた。アルプスの連峰には雪。なにか神々しい感でいつまでも見飽きない。 

昔、富山県に住んでいたときに、立山をみて同じような 感じを持ったが、今回の方がスケールがでかい。 

その他の印象 
1)パン、チーズがおいしい。 
  NovotelやMercureのような普通のホテルに泊まって 朝飯(10ユーロ)のパン、チーズに大満足。 このクラスのホテルで1泊200ユーロ。1ユーロ165円 なので、33,000円。相対的にユーロは高い。 

2)パリジェンヌのレベルは高い 
  上記のホテルで朝飯を食うにも、女性はきちっとお化粧 をして上着を着て朝飯にくる。朝シャワー浴びたてのような格好で来るカリフォルニアとは大違い。 

エレベータですれ違うだけで、Bonjour, Au Revoir といってくれる。当然 Bonjourと返すのだけれど、なにかいい感じでした。  

 

2度目のフランス(1)ーモンサンミッシェル


2007年12月初旬にモンサンミッシェルに行った。 

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パリからは車で片道3時間半の行程。 信仰の厚い荘厳なところかと思って行ったが、さにあらず。 遠めに見ていると、さすがに孤島の上の歴史を感じさせる 教会に思えるが、門をくぐって最初の印象は”あれ、なんだか 江ノ島みたいだな” 

参道の両側にはお土産屋がいくつも立ち並び、有名なオムレツを 食べさせるレストランもいくつかある。 

すれ違う人の7割は日本人の女性の団体客。パリからのバス ツアーで来ているらしい。若い学生からおば様まで、何十人が 列になって観光している。日本人男性はわれわれぐらいのもの。 なぜ、日本女性はモンサンミッシェルに来たがるのか、いまだ に不明。 

たしか35ユーロ(5600円)で有名なオムレツを食べた。 同行した連中はおいしいおいしいと言っていたが、私にはそうでは なかった(風邪気味で体調が悪かったこともある。12月のフランス は予想以上に寒かったので)。 

寒~い、体調悪~いで、なにか楽しめないモンサンミシェルになって しまって残念だった。 

 

2度目のフランス(2)ベルサイユ宮殿

パリから電車でベルサイユに行った。 

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入り口のところでヘッドフォンで聞く音声ガイド(無料、日本語版) を借りる。 

これが正解。ボタンを押して解説を聞き、その指示に従って部屋を移動しながら展示物を見ていくとその歴史的背景や価値が大変よくわかる。それがないと部屋は暗いし、説明文はフランス語 しかないので”仁和寺にある法師”みたいなことになってしまう。 

でも良く見ないと本物かレプリカかわからない。有名な鏡の部屋など遠目には金属製の壷のように見えるものが近づいてみると、写真をダンボールに張った、子供だましのようなにせもと分かりがっかり。 

暗い部屋でフラッシュ禁止と警備員が叫んでいる部屋には本物の調度品がおいてあると思う。 

マリーアントワネットの部屋にはマリーアントワネットとマリアテレジアの肖像画がある。それらを見ながら、フランス革命でのマリーアントワネットの逸話を思い出したり、モーツアルトは子供のころマリーアントワネットと話したことがあるんだなあ、などと思いを馳せていると、なにか時空を超えたシンパシーを感じてしまう。 

ベルサイユの庭も見ものではあるが、12月ではほとんど枯れ木ばかりで何かさびしい。やっぱりここには春に来たい。 

 

2度目のフランス(3)ルーブル美術館

ルーブル美術館に行った。 

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泊まっているNOVOTEL Paris Tower Eiffel の前でタクシーに乗り、 ミュッセ ルーブルといったら、問題なく着いた。 10分で10ユーロ(1600円)ぐらい。 

雨模様の日曜日の朝10時前。もう100人ぐらい並んでいる。あのガラスでできたピラミッドのところが入り口だとは知らなかった。 

荷物検査を受けて入ったが、チケットブースには誰も並ばない。変だなと思って聞いてみると、毎月第一日曜日は誰でも無料で 入れるとのこと。ラッキーとは思ったが、その分混むことを覚悟しないといけない。 

まずは日本語のパンフレット(無料)入手する。 
ベルサイユ宮殿のときはとても有効だったので、ヘッドフォンで聞くガイドを借りる(6ユーロ)。PDAみたいな首から吊るす機器で、日本語版を借りる。 

ルーブルは広くて全部見るには3,4日かかるというのが通説であるけれど、まずはダビンチのモナリザミロのビーナスは見ておかないと話にもならないかなあ、と思ってパンフレットを頼りにモナリザの方へ行く。”モナリザはこちら”と(英語の)案内が方々にあるが結構迷う。適当に歩いていると自分が何処にいるのかわからなくなる。 
PDAのガイドに自分が何処にいるのか示す機能を備えて欲しい。 

モナリザは思ったより小さい。ガラスケース越しに結構近くから見ることができる。外国人観光客を主にかなりの人だかり。観光気分で見ていると、どうも感動が少ない。 

ミロのビーナスは、最初部屋に入ると背中が見えた。ビーナスの背中など教科書などでは見たこともないので、なにか”ああ、本物を見ているんだなあと”妙に実感してしまった。 

絵で嬉しかったのはフェルメールが二つ見られたこと。9月にアムステルダムフェルメールのMilk Ladyを見て、その黄色の美しさに圧倒されたが、ルーブルにある、”レースを編む女” も同じく黄色がとても印象的。赤い刺繍糸の色もすごい。女の子が刺繍に集中している感じが良く出ていて、いつまでも見飽きない。その隣には”天文学者”があった。これは暗い中の階調表現と、科学者が地球儀に触れているその感じがなんとも絶妙。両方ともそんなに大きくなく、間近にみられる。 

教科書に載っているドラクロアの“民衆を導く自由の女神”も よかった。 
その近くにはナポレオンの戴冠式(実際はジョセフィーヌ戴冠式)の絵があり、その巨大さに圧倒される(ルーブルで 2番目に大きい絵とPDAのガイドが言っている) 

少し中心部から外れたところにスペイン絵画の部屋があり、ゴヤの絵が見られたのも嬉しかった。 

博物館としては 
エジプトのミイラのお棺やスフインクス、ハムラビ法典を刻んだ 石柱などが印象深かった。 

 

2度目のフランス(4)オルセー美術館

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ルーブル美術館を見た後、徒歩でオルセー美術館に行った。 
距離にして700mぐらいだろうが、雨まじりの強風の中なんどもかさが反転しながら徒歩で行った。その途中で、”ああ、今セーヌ川を渡っているんだ”と思うののも悪くなかった。 

ここも第一日曜日は無料なので、午後4時前に行ったが、数百人が並んで待っていた。でも動きが速いので、30分ぐらいで入館できた。 

時間もないので、印象派だけ、せめてムーランドラギャレットだけを見ようと上の階に急いだ。 

まずはセザンヌの部屋。今までは、セザンヌはなにがよいのかいま一つわからなかったが、今回は圧倒される。りんごの静物画を見たが、そのりんごの色が強烈。ああ、セザンヌはりんごの存在そのものを描いたんだ、と妙に得心できた。 

ムーランドラギャレットはルノワールの部屋で最初に展示されていた。思ったより小さい。画集で見ていたときは何が、画全体からにぎやかな声や音(音楽)が聞こえてくるような気がしていたが、本物はなにか落ち着いた印象だった。 

ルノワールは中学のころよく見ていた画集に掲載されていたものの原画がたくさんあって嬉しかった。 

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フェルメール