すみだ5000人の第九レッスンメモ(泉先生、2019/9/18 14:30)

今日は人気絶頂、特に女性ファンの多い泉智之先生のレッスン。

祝日にスター講師の登場という事で、700人収容のすみだリバーサイドホールが立ち見が出るほどの大盛況。

私は発顔合わせなんですが、さわやかなイケメン。ソプラノ声域がファルセットでそのままでる広い音域と美声。音色の作り方が多彩で、美声での模範発声の後にわざとやる下手な歌い方が絶妙。

例えば、口を大きく開けてその奥で声を響かせて上に抜く歌い方の模範を示してから、だんだん声を前にもってきてガチョウの声で「アフラック!」。振りも楽しくて、もう大爆笑。コメディアンばりのキレのいい話術と合わさって、笑いが絶えることがない楽しいレッスン。かなりの女性メンバーが、歌えるスターコメディアン、泉先生目当てで笑うためにきてるんじゃないかと思えるくらい。登場するだけで笑いが起きるのはもう合唱講師のレベルを超えている。

さてレッスンのメモです。

発声前の準備運動は、表情筋や舌や顎の筋肉も動かし、顎の下を指で押して唾液を出すようなことまで細かくやりました。

丹田をアタックする腹式呼吸の基本を確認しながら発声。体を斜めにして脇腹に空気を入れる腹式呼吸の感覚をつかむ練習。音階発声はテノールとソプラノは結構高い領域まで行ったな。低い方もしっかり。全然出ない低いところまでやったのは初めて。

歌唱練習はフロイデからキッセまで。

【フロイデ】

楽しい響きで歌う。最後は口を閉じないように。口角をあげて笑顔で歌う。

【Dのパート】

wider, was, werdenなどの W(ブ)の音は、下唇をかまずに閉じておいてそこから空気を通すことで音を出す。BruederのBは破裂音なのでそれと区別する。(Wは下唇をかまないと言われたのはちょっと戸惑ったなあ。40年以上間違えていたのだろうか)

【Eのパート】

niegekonnt, der stehle のsf-dimの練習

【G:Kuesseのパート】

テノールとソプラノは1オクターブ下げて、音符をララで歌う練習。

ここで自分の甘さが判明した。ここは音符に言葉をはめるのがとても難しいところ。焦って、練習CDを耳コピして何とか歌えるようにしてしまったので、一個一個の音符の音程が甘い。なので、細かくゆっくり音符をララで歌うと、一個一個の八分音符の半音の精度が出ていないことが露呈する。そして、ララではうまく歌えないことが分かった。つまり、自分は歌詞を暗唱した力業で歌っていることが分かった(こういうところにアマチュアっぽさが出るんだあ)。反省。

ピアノで音取してしっかり精度のある音程で歌えるようにしよう。高いソも連発する高音域なので、1オクターブ下げてそういった言い訳をなくしてしっかり音取りする練習はとてもよかった。ソプラノも同じ練習をした。

それから、歌詞をリズム読みでなく、演説のように続けて流暢に速く読む練習をした(ここは歌詞の意味も発音も難しいんだよね)。こういう練習をして表現力をつけるとのこと。

それから、Kuesseの部分は八分音符2つがつながって並んでいるが、(ソプラノの)後の音だけを取って並べると、最初のテーマの変奏曲になっているとの説明に納得。こういったベートーベンの細かく、しつこい曲作りに気づかせてもらえるのも楽しい。

【Mからフーガの前まで】

1回だけ気持ちよく合唱して時間切れ。

次回の泉先生は10月14日(祝)。満席になるだろうから30分前に行こう。