新しい社会
立花隆の「サピエンスの未来」を図書館でたまたま見つけて読んでみた。 これは、立花隆(1940-2021年4月30日)が東大の駒場で1996年の夏学期に行った「人間の現在」という講義の記録である。初回は500人が聴講したが、最後の講義まで残っていたのは80人程度…
ハーバード老化生物学研究センター共同所長のD.A.シンクレア氏が著した「ライフスパン」(2019年に原作)の日本語版(2020年9月)を読んだ。 よく売れている本なので、「老化は病気なので、化学物質を摂取することで予防や治療ができる。」という氏の主張は…
このブルームバーグの記事を読んで、DeFiの世界での暗号資産の取引は、イーサリウムのセカンドレイヤーで金融技術を駆使したスマートコントラクトを使って異次元的に凄いことをやっているのに驚いたというお話。
金融のプロであるFBの友人が、下記のブルームバーグの記事をFBで紹介してくれた。 www.bloombergquint.com それを見た私は、タイトルから内容を推測して、甘いコメントをしたところ、その友人は、私が読み取れなかったこの記事の核心部分に気づかせてくれる…
この本の主題は、ずばり、複雑系と言われる、生命、都市(社会経済活動)、企業の成長と死を説明する共通のモデル(スケーリング則)があるのかどうかという事にある。 その結論は、生命と企業は線形以下のスケーリング則に則るので、同一種の中では大きくな…
ビジネスと人生の「見え方」が一変する、生命科学的思考、迷いなく生きるための生命講義 を読んでみた。 著者の高橋祥子氏は、京大を卒業してから、東大の院で生命科学を専攻し、博士課程在籍中に、個人向けにゲノム解析サービスを提供するベンチャーを起業…
だいぶ前に読んだんだけど、ダン・ブラウン「ORIGIN」の読後メモを作っておこう。 https://www.amazon.co.jp/Origin-Novel-Dan-Brown-ebook/dp/B01LY7FD0D/ref=sr_1_1_twi_kin_1?ie=UTF8&qid=1526719406&sr=8-1&keywords=origin%20dan%20brown&fbclid=IwAR27…
吉森保 阪大教授の、最先端生命科学の良質な入門講義書を読んだ。 タイトルは「LIFE SCIENCE 長生きせざるを得ない時代の生命科学講義」。 タイトルは覚えきれないほど長いが、その記述は、「科学とは仮説検証である」ことから始まって、平易な言葉を用いた…
10 日ほど経ってしまったが、SoftBank World 2020(10/29/2020)で 孫正義氏が紹介したAI系の有望企業10社のメモを残しておこう。これらはソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資先でもある。米国、インド、中国、韓国の企業ばかりで、日本企業は1社もない。…
オンラインでSoftBank World 2020に参加した。とても刺激的な孫さんの基調講演を聴いたのでそのメモを残します。 孫さんの話は2部構成になっていました。 ① NVIDA のCEOである Jen-Hsun(Jensen) HuangとのZOOMを使った対談(1時間、事前録画の再生) ② ソフ…
瀧本哲史氏。東大法学部卒業と同時に助手(ほぼ首席卒業を意味し、そのまま進めばいずれは東大法学部教授)になりながら数年で退職して、マッキンゼーに転職。その後、エンジェル投資家として成功し、京大客員准教授として「企業論」や「意思決定論」を教え…
新型コロナウイルスの一番厄介な点は、無症状の保菌者から感染すると言われていること。これが事実だとすると、感染していても症状のない孫が、加齢や既往症のせいで免疫力の下がった祖父母に感染させ、重篤化させることが起き得るので、老人を守らんがため…
ホーキングのビッグ・クエスチョン<人類の難問>。しっかり読んだ。ホーキングの答えから私が読み取ったものを綴ってみた。 ①神はいるのか 神がいなくても宇宙物理学は困らない。宇宙の科学法則を神と呼ぶのは構わない。 ②宇宙の始まり方はどうだったのか …
(ユニバーサル)ベーシックインカム(BIと言う)。「国民全員に(0歳児にも億万長者にも)同額のお金(例えば毎月7万円)を政府が配る」という考え方。 こんなことを言うと、 金持ちにまでお金を配ってどうする。 その財源は国債だろ、国の借金が増えて国家…
「戦略の本質」。2005年の本。いくつかの大手企業の非常勤取締役をやっていた野中郁二郎氏を筆頭著者とする有名な本。企業戦略を考えるのに役に立つのかなと思って持ってはいたが、今まで読んでなかった。自粛巣ごもり生活の中の積読解消プロジェクトの一環…
安宅さんのシン・二ホンというと、シン・ゴジラが流行った翌年(2017年)に財務総合政策研究所で行ったこのプレゼン資料が有名ですね。 「“シン・ニホン” AI×データ時代における⽇本の再⽣と⼈材育成」 https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy201…
MITの宇宙物理学の教授がAIと人間の未来について考察した本。原書は2017年の出版で、オバマやビル・ゲイツ、ホーキングが絶賛したと言われています。たまたま「誠品生活日本橋」の「誠品書店」に行ったときに、出たての日本語訳を見つけて思わず買ってしまっ…
この本も表紙は客よせパンダで、むしろ裏表紙が内容を語っている。 マルクス主義を現代風に見直すことで今の格差社会に活路を見出したいというのがこの本の主旨であると思う。 マルクス主義を見なおそうとストレートに言うと、あの無茶苦茶だったレーニン・…
我が家のコーヒーメーカーが故障した(ミルに豆が噛んだ。掃除してもモータ回らず)。 5年ぐらい毎日使っていて、多分寿命だな。ほぼ同じものを一番安かったアマゾンで買った(10%のポイントバックを加味しても近くの量販店より6%安い、配送無料:プライム会…
表紙と本の中身は何も関係ない(こんな、いかにも売らんかな、のタイトルをつけることに出版業の凋落を感じるなあ。むしろ、裏表紙が本の内容を説明している)。 本書は、メディアが政治権力と結託して人民をコントロールしているなんてことは少なくとも日本…
数年前(2016年)ですが、囲碁AIが世界的なプロ棋士に勝ったという事が話題になりました。それ以来AIに興味が湧いて、AIについて調べてきました。囲碁AIのことを少し話を拡げて書いてみようと思います。その流れのなかで、AIは価値判断ができるのかに広く思…
8月末に早稲田大学の野口悠紀雄先生の特別講義で、年金の話を聞きました。それを聞いたことで、年金に対する考え方が整理できました。なので、メモを作りました。 ここでいう年金とはサラリーマンが加入している厚生年金のことです。今の仕組みは60歳まで年…
話題の本を読みました。 表題からは分断を煽るかのような本に見えるが、そうではなかった。世界で起きている分断の事実の確認、その原因の理解、分断が進んでいくことに対する処方箋とそれがもたらす社会がユートピアかディストピアかに思いを巡らすにはいい…
「超訳 ヨーロッパの歴史」を読んだ。 丸善あたりでは売れているようです。結論を言い切った文章を連ねているので、特に前半は読みやすい。欧州を、ギリシア・ローマからEUまで、文化、言語、制度、主義、宗教などの視点で論じている。 現代では、自由主義と…
ひさしぶりにiPadにいれてあるビットコインのウォレットを立ち上げてみた。 バブルが来る前に、友人が勉強のために0.001B分(当時500円)のコードを持ったコイン?をくれたので、それをウォレットにいれてアフリカの団体に寄付金を送金してみたのが…
オンラインで聞いていたので、メモを残します。 マスコミは孫さんが日本の法律がライドシェアを禁止していることを非難したことを中心に記事にしていますが、それ以外にも傾聴に値することがたくさんありました。運輸、支払い、保険、医療、農業へのAIの適用…
ソフトバンク株主総会に参加しました。 孫会長のプレゼンで「群戦略」が説明されたので、メモを残します。 群戦略とは注力分野のNo.1企業の株式を20‐30%ソフトバンクが所有する事で企業価値の向上を図っていくこと。その群内企業の株価が上がるとソフトバン…
ビットコインのマイニングは儲かるビジネスと言われています。その一方でマイニング競争に勝つには高速で動作するGPUや専用LSIを数千台規模で並べて膨大な計算をする必要があります。 マイニングとはビットコインのブロックチェーンの台帳を10分に1回更新す…
「アレクサ!」 「すみません、現在接続を認識できません。しばらくしてからもう一度お試しください。」 というのが、我が家のアレクサとの会話のかなりの部分を占めていた。このブログを書き始めた時もそうで、最初の2回の話しかけにはこの答え。いつものこ…
3冊目の本をアマゾンで電子出版しました。 内容を紹介します。人生100年時代の生き方に悩んでいるあなたへこの本は、現在企業に勤めていて、「このまま同じ会社に定年まで勤めて、その後は雇用延長という人生を描いても展望がない。卒サラするにもリスクがい…
2017年に卒サラして、個人事業主になりました。契約で外資系の仕事をしつつ、過去の外資勤務の経験を本にしたり、いままでやりたいと思いつつ、先延ばししてきたこと(趣味の音楽や旅行など)を始めたりしています。 ここ数年、人生100年時代のワークライフ…