一万人の第九築地1クラスレッスンメモ(2019/10/11 15:00)

発声練習の後、Ihr stuert nieder から最後までを丁寧にさらう。休憩後、最初に戻ってIhr stuert nieder の前までをさらう。

前半は雑談一切なし。いい音楽を作るための真剣な指導。

自分はこう歌いたいという思いを持って歌う事。

【フーガに入る直前(主のお姿がほのかに見えた静かな感動を歌うところ)のueber Sternen muss er wohnen.】

バスとテノールが「ラ、ド#」でアルトとソプラノの「ミ、ソ」に遅れて入るところ、テノールのド#の音が低いと言われ、なんども繰り返す。

ここは ミーソの2重音から、ラード♯ーミーソの複雑な4和音(A7かな)になるところ。ド#が低いと(Am7)短調になる。テノールの音が長調感を出すために重要という事だろうか。セブンスコードで2重フーガに入る準備をするのか(私の感想)。

【2重フーガ】

テノールはSeid Umschlungenを高いラで入る厳しいところ。ここは事前に音を準備しておいて勇気をもって発声する。

「イ」の母音はあまり口を横に広げない。気管の幅とおなじ幅で口を開くと発声がスムーズになる。「オ」や「ウ」は口の奥に響かせる感じで歌う。

734からテノールだけで歌うAhnset du den Schoepfer, Welt?のところはまだ疑問が支配しているところだからクレシェンドしない。その後のSuch'からのクレシェンドを際立たせる。

744からみんなが大好きなブリューダー(オケがハイハイ)ブリューダ―のところは最初がsfで、二回目がff。その後の「主は天空にいらっしゃる」と確信を持って歌うところはpp。ppだからこそ、この静かな確信が伝わる。

【810からのpico adagio】

Menschen を>pで歌うこと。ソプラノはsanfterの装飾音部を丁寧に歌う練習。

【915から】

(ff)Tochter aus (p) Elysiumは Elysiumにやっと到達した喜びをff-pとpでしっかり歌う。

最後を力強く歌う練習(腹で歌う)。

【Kusseのパート】

各パートそれぞれがひとかたまりの音で聞こえて欲しいが、まだ、ひとりひとりの声で聞こえている。それを改善すべく、パートごとに丁寧にさらう。

【Seid Umschlungenのパート】

Millionenやder ganzen Welt!は上ずった浅い声にならないように。そのためには床に向かって(腹をしっかりさせて)歌う意識を持つと、太い男らしい声になる(納得です。私は高い音は頭の後ろに抜く感じで歌うので上ずることが多い)。

以上