【YouTubeでジャズを習うー(1)】ジャズはアドリブとリズム、オシャレコードにあり。まずは元ロックギター少年になじみやすいジャズブルースから入門してみる。早速、JAZZ HANONを始めて見た。
最近のリラックスタイムは、リビングのテレビでYouTubeをよく見ている。
グーグルアシスタントの機能があるので、リモコンに向かって「ジャズピアノの弾き方」なんて叫ぶと、お勧めの動画がいっぱい出てくる。
よさげなチャネルの番組を見て言ると、ジャズは全くの素人の私でも「ああ、そういうことか」と気が付くところが結構あって、自分でも「ジャズやるべ!」の気分になって来る。
なんといっても本と違って動画なので、ピアノの鍵盤やギターのフレットのポジションと実際の音がわかるので、自分でもマネしてやってみようという気になるところがいい。
こういう実技系の学びにはYouTubeはとても有効だという事がわかる。
クラシックのピアノをもう10年以上習っているけれど、数分の曲がある程度弾けるようになるのに、何か月、場合によると何年もかかっている。クラシックの名曲はそれだけ時間をかけても学ぶ価値と喜びはしっかりあるのだけれど、あまりにも進みが遅い。まあ、それは、好きな曲を技量が追いつてもいないのに、無理やり弾こうとするからなんだけれどね。
時々、クラシックの名曲のジャズアレンジ版の楽譜を手にいれて自分でやってみたりするのだけれど、これは譜面どおりに弾くという行為なので、ある意味ジャズではない。ジャズの基本がわかっていると、もう少し譜読みが楽になるかな、と思うところはある。
ジャズはアドリブと言われる。
中学生の頃、ロックバンドをやっていて、ブルースのジャムセッションをたまにギターでやっていた。ブルースはコード進行が決まっているので(ハ長調なら、C7-C7-C7-C7-F7-F7-C7-C7-G7-G7-C7-C7)、そのコードに合わせてブルーノートスケール(ハ長調なら、ドーミ♭ーファーソーシ♭の5音階=ペンタ)で、その時思いついたフレーズを弾けば、ブルースのアドリブを弾いていることになる(大抵は指癖でスケールみたいなものを弾いている)。
私の場合、ギターであれば、どのキーでも、ブルーノートのスケールの運指が身についているので(キーを変えたら指位置を並行移動するだけ)、指癖とチョーキングだけでなんとなくアドリブ(というか一人遊び)ができてしまうが、それがカッコいいかどうかは別の話になる。
ジャズにもジャズブルースという分野がある。12小節で回っていくのは同じだけれど、コードがジャズらしくオシャレになっている。
例えば、ジャズブルースのコード進行とロック系のブルースコード進行との違いが対比でわかる動画はこれ。ちょっと言葉と内容が難しい。(実演だけを見るなら6:40ぐらいから)
https://www.youtube.com/watch?v=KTF6CX8wXrQ
私のブルース/ロックギターはブルーノートスケールだけで弾いているけれど、ジャズブルースの場合は、ブルーノートと同じマイナーペンタトニックスケールや、いろんなテンション系の音を含んだオルタードスケール、ディミニッシュのコードトーンなど、複数のスケールをコードに合わせて使いこなすとオシャレになるんだ、とこの動画は言っているんだと思う(ジャズの言葉は難しい。カッコよさげなんだけど、初心者はひくんだよなあ)。
ちなみに、CのブルーノートはCmのマイナーペンタトニックスケール(すなわち、E♭のメジャーペンタトニックスケール:ミ♭ーファーソーシ♭ード)と使う音は同じなんだと気が付いた時はちょっとびっくりした。
注】ペンタ(5の意味)トニックスケールとは、そのキーの4度と7度を抜いた5音(ド―レーミーソーラ)で作る音階。ヨナ(47)抜き音階とも言われる。「蛍の光」は典型的なヨナ抜き音階。
昨年ゴスペルで歌ったAliveという曲は、Cmのキーだったんだけど、Cのブルースに聞こえた。それはCmのペンタトニック音階で作った曲だったという事なんだな、といまさらながら納得した。
さて、これら各種スケールの運指(動画の前半の内容)をコードに合わせて弾けるようになるのが、ジャズブルースギターの基本なんだと理解できる。ブルーノートスケール1本だけのロック系ブルースよりむずかしい、という事になる。
さて、ピアノでのジャズブルース。
ジャズブルースピアノの弾き方の説明は例えばこれ。
https://www.youtube.com/watch?v=1uG59pqZ-n8
3つのスケール(メジャーペンタ、マイナーペンタ、ジャズブルース)を重ね合わせた上で、コードに応じてシームレスに弾きこなす技を教えてくれている。(5:50以降でデモ演奏がある)カッコいいよね。でも、ちょっと難しい。
【オシャレジャズ系ピアノ】
ピアノの場合、ちょっと男っぽいジャズブルースもいいけれど、ギターよりも広い音域でコードがならせるので、テンション系のコードを使って、ポップスのスタンダート曲をオシャレな響きで弾くのもいいなと思う。
例えばこんな動画がある。
https://www.youtube.com/watch?v=ITd-fnE55fc&list=PL9zW-3bazp7RUa37F1XSDNnd9Qkahe6Dy&index=6
カノンのコード進行をオシャレコード進行に置き換える実演。
♭9と♭13のテンション音の使い方の例はこれ
https://www.youtube.com/watch?v=XqegaUo5ma0
ディミニッシュとオーギュメントコードの使い方の例はこれ
https://www.youtube.com/watch?v=VY5TQfnUJCM&list=PL9zW-3bazp7RUa37F1XSDNnd9Qkahe6Dy&index=5
こういったオシャレコードが自由に使いこなせるようになるといいなあ。
ここで引用している、ずっしーの音楽教室のチャネルは、実際の例をスカッと知るにはとてもいいと思う(こんな風にサクサク弾きたいよ)。
でも、オシャレにしただけではラウンジピアノと言われるかもしれない。それもいいけれど、ジャズっていうからには、シンコペーションのようなリズム感やスピード感が欲しいよね。
これもずっしーさんから。
https://www.youtube.com/watch?v=X8ife7dFlqU
アドリブをするなら、基本的なコード展開をいろんなリズムで弾けて、それに合ったスケールを使ってメロディーを作るという事なんだろうなあ。
有名なII-V-Iのコード進行(ハ長調なら、Dm7-G7-CM7)で延々とアドリブする例。
https://www.youtube.com/watch?v=6I5qKRyCstc
アドリブやってるなあ、て感じがする。
まあ、こんな風にアドリブを入れて弾けるといいけれど、自己アドリブは道が遠い。まずは、カッコいいJAZZピアノソロの楽譜を手に入れて、ジャズの知識を得た目で見て、楽譜再現するのが最初かなあとは思う(なーんだ)。
という事で、オアゾ丸善やヤマハ銀座店に行って、いろいろジャズの楽譜本を漁っていると、JAZZ HANONというモノがあることに気が付いて、1冊買ってきた。
今は、最初の、左手は4音のCのキーのダイアトニックコード(そのキーの音階にある音のコード)をまずCM7(ドミソシ)の三度重ねの4音の2分音符から始めて、その指の形を保ったまま白鍵上を(キーがCだから)横移動させながら弾き、右手はその4音コードの構成音を8分音符のアルペジオのように弾く、というものをやっている。
4音ダイアトニックのコードの中に、マイナーセブンス(Dm7, Em7)、メジャーセブンス(CM7,FM7)、セブンス(G7)、マイナーセブンス♭5(BΦ)まで出てくるのがちょっと面白い気付きだな。
II-Vと言うのは、ダイアトニックコードの中で、2番目のマイナーセブンスのレファラドと5番目のメジャーセブンスのソシレファのコードを弾くこと(キーがCの時)。レファが共通で、短三度のラドと長三度のソシを入れ替えることなんだな。C調の基本音である、ドとミの音がないので終止感がなく、マイナーとメジャーが繰り返されるので、どこまでも続けられる感じになる、という事なんだろうか。
定番コード進行のことは別記事にまとめよう。
#ジャズやるべ #ジャズブルース #ジャズピアノ #オシャレコード