パナマ産ゲイシャ種のコーヒー豆を買って、自宅のコーヒーメーカーで淹れてみた。とてもきれいな味。味と香りが一体となった不思議な感覚を味わう。
行きつけのコーヒーロースターで、年末だけあるパナマ産ゲイシャ種を初めて買って、自宅の全自動コーヒーメーカーで淹れてみた。
「樵のわけ前」という天然水で淹れたのだが、とてもきれいな味に仕上がった。
店主は、「きれいな紅茶にチェリーが加わったような味」と言っていたが、雑味や苦みは一切感じず、すこし温度が下がると柔らかい味が前に出てきて、温度が下がるほど味が増してくる。
その味は、味なのか香なのか分からないような類のものだ。そういう不思議な感覚を味わうのがゲイシャの楽しみかただと思った。
店で焙煎直後に、店主が「豆をひと粒食べてみてよ」、というので驚きつつも、食べてみた。苦みなどなく、うまい。食感は豆まきの豆みたいで、カリッとしていて、ほのかな香りと味の混じったものを感じる。しいて言えば、ほのかに甘い。その味がそのまま抽出したコーヒーに出てくるんだとコーヒーを飲みながら思った。
店主が「2回抽出してもいいですよ。むしろ2回目の方がおいしいかも。」というので、二番搾り、三番搾りもやってみた。
二番搾りも十分いける。スッキリさは勝っているように思った。三番搾りは放置しておいて室温になってから飲んだら、とてもおいしいお茶みたいに感じた。
今回はウォッシュ処理のゲイシャ豆を買ったが、ナチュラル処理のゲイシャ豆もあった。
店主は、ナチュラル処理の豆を上手に焙煎するのを売りとしているのだが、以前、ゲイシャだけは豆本来の味を引き出したいので、(果肉の部分が味に入ってこない)ウォッシュの方がいいといいっていた。
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今回、非常に珍しいゲイシャのナチュラルがあったので仕入れたとのこと。店主が試飲してみたら、味はけっこう濃いめになるが、その複雑さもいい。淹れてからお湯で割ったらさらに良くなったなんて言っていた。
さて、ナチュラルまで試そうか、どうか。三番搾りまで行けるなら、値段の高さも相殺されるかな。