すみだ5000人の第九レッスンメモ(2019/10/28 14:30 木場義則先生)
前半はフーガの前までの復習。どちらかというとリズム感を持って歌うことが主眼。とくに6拍子のところ(一つの発声の中にピアノの伴奏が3音あるということを意識する)。
フーガに入る直前、ピアノ伴奏が三連符の連打になって、お父様がほのかに感じられたところの緊張感が大事。そのための1拍休符をフライングしないこと。
後半は2重フーガのところの練習。まずは第一テーマ(フロイデシェーネゲッテルフンケンの8小節)がソプラノ―バス―テノールーアルトーソプラノーアルト―バスーテノールと8回声部のパートを変えて、ボールをパスしていくように繰り返しつないで歌い継いでいくところを練習。
次に第二テーマ(ザイトウムシュルンゲンミリオーネンの8小節)がアルト―テノールーバスーソプラノと3回パスをつないで4回歌うところを練習。
こういった形で2つのテーマが順送りされながら重なり合い、パートを変えて歌われていく曲の構造が分かった。
4つの声部のどれか2つが2つのテーマを重ねて歌っていて、残りの声部は2つのテーマの変奏を飾りのように歌ってそれに重ねている。
その関係を画にしてみたらこうなった。フロイデの紅組とザイトウムシュルンゲンの青組でわかるようにしてみた。確かに2つのテーマは常に歌っている(687-693の間はないけれど、ここでPに切り替えるのかな)。飾りの部分は、前半はフロイデで後半はザイトウムシュルンゲンになるという事か。
木場先生は、まずは2つのテーマを歌っているとことをしっかり歌うように練習しなさいとのこと。(実際は Feude!-dein Hei ----- Heiligtumの飾りのところがむずかしいんだけれどそれは別のレッスンでという事か)
ここが読み解けるとベートーベンの深い意図がわかるんだろうなあ。いろいろな先生の解説を聞いてみたい。
6拍子で、頭の2分音符の方を大事に歌う練習もした(Freu de Shoe neのように)。