AI人工知能EXPOでの東大松尾豊先生のお話

松尾先生の講演を聞きました。あいかわらずの人気ですね。聴衆はサブ会場を含めて7,000人ぐらいいたそうです(主催者発表)。

最初に自然言語処理のためのトレーニング技術であるBERTの話題がホットだという、私を含めて普通の聴衆がついていけない話題が提供されました。

https://ai-scholar.tech/text-mining/bert-ai-93/

BERTもELMoもセサミストリートのキャラクターだよって言われてもポカンという感じでしたねえ。聴衆の中にエンジニアはあまりいない雰囲気でした。

 

その後、Andrew Ngの「AI Transformation Play Book」の紹介が始まりました。

https://landing.ai/content/uploads/2018/12/AI-Transformation-Playbook-v8.pdf

Play Bookは脚本と思うといいですね。つまり、会社でどうやってAIを立ち上げていったらいいのかのお話。これは、一般企業でAIの導入を検討している聴講者が出張報告を書くにはもってこいのテーマでしたね。松尾先生は聴講者のレベルがわかっていらっしゃる。

企業でAIを広めるには、まず、①パイロットプロジェクトで小さな成功をして、②AIのインハウスチームを作る。③そのチームが社内AI教育をする(経営者に4時間、部門長に12時間、エンジニアに100時間)。それから④AI戦略を立て、⑤内部外部のコミュニケーションを作る。のがいい、と要約されました。

経営者がAIを知らない時にAIの戦略を立てようとしても話が動かない。だから教育が先であると。最後のまとめは、「今や時代の大きな変わり目なんだから、大きな視点とスピード感をもって本気でAIにチャレンジしろ」との激励でした。