旅のおもいで(久々のラスベガス、2008年)

久々のラスベガス

2008年01月13日

ラスベガスに行ってきた。今回で4回目になる。 

最初に行ったのはロサンゼルスで大学院生をやっていた20年くらい前。 
大学のアパートのルームメイトをつれて自分の車で行った。ロスからは車で5時間ぐらいでいける。 

その頃のラスベガス通りは現在ののテーマパークのような隆盛はなく、ダウンタウン地区のほうが賑わっている感じであった。 

印象に残っているのは、ホテルリビエラコーラスラインのショウを見たこと。 
入場料は確か7ドルであったが、席の割り振り係りにチップを一人 10ドル渡すと、一番前の席に案内してくれた。チップとはこういうものかと得心した。 

小さな会場でのドリンク付のショウでビール2本を飲みながら、あの踊りと歌をダンサーの汗が飛んで来そうな席で見られたのは感動ものであった。 


ダンスもオリンピックの体操競技を見ているかのような高さとスピードで、さすがラスベガスとショウビジネスのレベルの高さを感じた。 

ラスベガスからセスナに乗ってグランドキャニオンにまで飛ぶツアーにも参加した。 
空から見るグランドキャニオンも印象深かった。地上におりて、キャニオンを上からのぞく様な感じで見ることもできた。 

その翌年に学会でまたラスベガスに行った。

学会の会場がシーザスパレスだったので、そこに研究室の同僚たちと泊まった。この時はまだあの有名なショッピングモールはなかったと思う。 

この時も自分の車で行ったが、ホテルの駐車場に車を入れたとたんにギアが入らなくなった(VW JETTAのミッション車に乗っていた)。 


いっしょに行った同僚がAAA(日本で言うJAF)を呼んでくれて修理工場に入れたが、簡単に直らずしょうがないので、学会終了後は飛行機でLAに戻り、1週間後ぐらいしてから飛行機で取りに行った。修理代は700ドルぐらい、飛行機代はたしか29ドル。 
こんなことまで覚えているのはやはり印象深い事件だったからかなあ。 

それから10年ぐらいして行ったときにはもう町全体がテーマパークになっていた。エッフェル塔凱旋門(Paris Hotel)もあるし、難破船の上では海賊が戦っている(Treasure Island Hotel)。シーザスパレスやベラージオのブランド店もすごい。 

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シーザスパレスの例のショッピングモールは、人工の天井が夕暮れの空を演出し、時々戦闘機の編隊が飛んでくる。夕暮れ時の暗さの演出で、さあ、何かを買って早く帰ろうと言う気分にさせられ、いくつかお土産を買ってしまった。 

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さて今回。ラスベガス通りはさらに南に拡張していて、ピラミッド(Luxor Hotel) やお城(Excalibur Hotel)が出来ていた。 Luxorはピラミッドがホテルになっていて、中に入ると中心部は巨大な吹き抜けになっている。部屋は外周部に配置されていて、エレベータが斜めに上っていく。 

上に行くほど同然だが部屋数が少なくなる。上の階の廊下から、吹き抜けの部で1階のロビーが見える。20階辺りから見ると結構怖い。 

今回は10年前に見られなかった、Cirque du Soleilを見た。10年前はチケットが 90ドルといわれてたじろいで買えなかったが、今回は137.5ドルの席を買った。 バルコニー席は190ドルなので、その真下の席を買った。 

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驚きの演出。ステージにプールというか巨大な水溜りがあって、シンクロと高飛び込みとバレエと体操とサーカス(空中ブランコ)を同時に見るようなショウ。気がつくとステージの水溜りはなくなり、火踊りのショウになっている。極めつけは高さ20mぐらいからの3人の同時飛び込み。このためのプールは深さが数メートル必要なはずだが、そのプールが気がつくとなくなっていたりする。どういうステージ構造なのか皆目わからない。深いプールの上で真ん中で2つに分かれる稼動床を敏捷に動かしているのかも知れない。 

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音楽もエンヤのような意味不明の言語での歌を伴った雰囲気のよい楽曲が流れている。 

ショウの最後は全員がステージに立っていると思ったら、あっという間に水に沈んでいった。 

幕が下がり、再度開いたときには出演者全員が床の上でそろっている。観客は全員が 
スタンディングオベーション。1000人ぐらい入れるようなホールはおそらく満席。 
拍手をしながら涙が出そうになった。ショウに対してというより、出演者に対して。 
それくらい彼らの運動能力はすばらしい。 

演出についてはもう少しストーリー性をわかりやすくして欲しかった。 
欧州風の演出なのかもしれないけれど、道化役が頻繁に出てくるのは観客には大うけだったが私には不要。 
もっと息つく暇がないほどがんがん行って欲しい。 
でもそれでは出演者の体力が持たないのかもしれず、緩急をとりまぜるための演出なのだろう。 

ラスベガスはショウを見るに限る。