スペイン旅行記(4) コルドバとセビリア メスキータでイスラムとカトリックが混じり合った文化を味わう。
2018年5月28日、マドリードからスペイン新幹線AVEに乗ってコルドバへ向かった。
バスに乗り換えて旧市街に向かい、グアダルキビル川の向こう側に古都の風景が見えた時は「おおっ」という感じがした。
【コルドバ】
ローマ橋を徒歩で渡って旧市街に入る。今の橋は1572年に出来たもので、2008年に修復されているそうだ。なんだか、古代ローマの時代からある橋を渡って、中世にタイムスリップするような気分になる。
イスラム・ウマイヤ朝の王様(アッラフマーン1世)が、ゲルマンの西ゴート王国であったコルドバを征服した時に、もともと古代ローマの戦勝祈願神殿があった場所にゲルマン人が建てたキリスト教の聖ビサンテ教会があり、その場所に建てたモスク(788年)がこのメスキータの始まり(聖ビサンテ教会の遺構も残っているらしい)。
その後、12世紀にレコンキスタで、コルドバがカスティーリャ王国になると、このモスクはカトリック教会に転用され始め、「聖マリア大聖堂」(1146年)となった。
そして、16世紀に、スペイン王カルロス1世(神聖ローマ皇帝としてはカルロス5世)がそのモスク中央部にゴシック様式とルネサンス様式の折衷の教会堂を建設し、今あるイスラム建築とカトリック教会のハイブリッドな場所となったそうだ(ウィキペディアなどから引用)。
850本の紅白のアーチ(バシリカ式)が延々と続くイスラム的空間。
祈りをささげるメッカの方向を示しているそうだ。周りの青地のところにコーランが書いてある。極めて美しい空間。聖像のないイスラム教では空間が聖なる場所になるのだろうか。
聖像の真ん中はイエスを抱くマリアなんだろうか。
ここで毎日カトリックの礼拝が行われているそうだ。
メスキータを後にして、「花の小径」と言われるユダヤ人街を観光した。その写真をいくつかあげておこう。
【セビリア】
翌日はセビリア観光。みどころは世界で3番目に大きいと言われるセビリア大聖堂。
棺を担いでいるのは、当時スペインを構成していたレオン、カスティーリャ、ナバーラ、アラゴン王国の4人の王だそうだ。
コロンブスのおかげでスペインはアメリカ大陸に大発展できた(インカ帝国を滅ぼした)んだから、それくらいの扱いにはなるという事かな。
これ以外にスペイン広場も観光した。
ここは、1929年にセビリアで開催された万国博覧会「イベロ・アメリカ博覧会」の会場施設として造られたもの。何だかディズニーランドのような気がしたのはそのためかな。
最後に旅行のスナップをあげておこう。
【スペイン新幹線AVE】
【コルドバのランチ】
【セビリアのディナー】